参政党・神谷代表が差別発言?街頭演説で物議、即訂正も…真相は?

参政党の神谷宗幣代表が、街頭演説での発言を巡り、議論を呼んでいます。問題となったのは、三重県四日市市での演説中、党の憲法構想案への批判に対して発したとされる「あほうだ、ばかだ、チョンだとばかにされる」という部分。神谷代表は直後に「ちょっと差別的な発言は、ごめんなさい。訂正する」と釈明しました。

この発言に対し、大阪市の人権擁護団体「コリアNGOセンター」は抗議文を発表。「チョンという言葉はこれまでも在日コリアンを嘲笑する差別的言動であり、理解した上で発言していることは明らかだ」と批判し、謝罪と公表を求めています。団体はまた、参政党の選挙戦が「外国人が日本人よりも優遇されているという明らかに事実と異なる主張を繰り返し、差別的、排外的な世論をあおっている」と指摘しています。

一方、少子化問題についても、神谷代表の発言が注目を集めています。公示日の街頭演説で、「どんどん働いてもらえば結構。けれども、子どもを産めるのも若い女性しかいない」と述べ、若い女性に対し「子どもを産んだ方が安心して暮らせるなという社会状況をつくらないといけないのに、働け働けってやりすぎちゃった」と持論を展開しました。この発言に対し、労働経済学が専門の山口慎太郎・東大教授は、働く女性の増加が必ずしも少子化と結びつくわけではないと指摘しています。

今回の騒動を受け、神谷代表の発言の真意や、参政党の今後の動向に注目が集まっています。街頭演説での発言は、時に大きな影響力を持つため、政治家はより慎重な言動を心がける必要がありそうです。

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