椎名桔平が明かす「アウトレイジ」撮影秘話
俳優の椎名桔平さんが、MBSテレビ「痛快!明石家電視台」に出演し、北野武監督の映画「アウトレイジ」撮影現場での異様な緊張感について語りました。豪華キャストが集結した現場で、一体何が起こっていたのでしょうか?
沈黙の顔合わせ
撮影前、北野監督の招待で中華料理店で顔合わせが行われました。しかし、円卓を囲んだ俳優たちは、15分間も一言も発さなかったそうです。椎名さんは「たけしさんが真ん中におって、動きはするんだけど、しゃべらないんですよ。みんな、何にもしゃべらんと、ただじーっといるわけですよ(笑い)」と当時の様子を振り返ります。
エビチリを巡る攻防
沈黙が続く中、エビチリが運ばれてきましたが、誰も手をつけません。痺れを切らした椎名さんは、思い切ってエビを食べ、「加瀬、エビうまいぞ」と加瀬亮さんに声をかけました。それをきっかけに、ようやく食事が始まったそうです。
自主申告制NG
撮影現場では、北野監督がNGを自主申告制にしたため、俳優陣は常に緊張していました。「(NGだと思ったら)『手を挙げて』って言うわけですよ、監督が。『自分で手を挙げて』と…(笑い)」と椎名さんは語ります。NGを出すことが、監督や他の俳優に対して失礼にあたると考えられていたようです。
まとめ
北野武監督の独特な演出方法と、豪華キャストたちのプロ意識が、「アウトレイジ」という作品に独特の緊張感を生み出したのかもしれません。椎名桔平さんの貴重な証言から、映画の裏側を垣間見ることができました。