2025年10月は、夜空が一年で最も賑やかになる時期の一つです。スーパームーン、流星群、銀河など、肉眼でも楽しめる天体イベントが目白押しです。これらの天体ショーを最大限に楽しむために、いつ、どこで、何を見るべきかをご紹介します。
アンドロメダ銀河とケレスがピークを迎える - 10月2日
隣の銀河であるアンドロメダ銀河(M31)は、10月2日の夜空で最も高い位置に達します。非常に暗い場所であれば肉眼でも見えますが、双眼鏡や望遠鏡を使うとより見つけやすくなります。また、小惑星帯最大の天体である準惑星ケレスも、地球から見て太陽と正反対の位置に来る衝(しょう)を迎え、最も明るく輝きます。アンドロメダ銀河とケレスは、どちらも深夜頃に最も高い位置に来るため、この夜は宇宙の隣人を探索する絶好の機会です。
月と土星の接近 - 10月5日
10月5日の夜には、月と土星が接近して見えます。望遠鏡を使えば、土星の環を観察することも可能です。
ハンターズスーパームーン - 10月6日
2025年最初のスーパームーンであり、一年で最も大きく明るい満月となるハンターズスーパームーンは、10月6日に昇ります。この満月は地平線近くに昇り、オレンジ色に見えることがあります。これは、月の光が地球の大気中を通過する際に、大気中の粒子や塵によって散乱されるためです。ハンターズムーンという名前は、伝統的に狩猟の時期にこの満月の光を利用して狩りをしたことに由来します。
オリオン座流星群とリュウ座流星群
10月には、オリオン座流星群とリュウ座流星群という2つの流星群が極大を迎えます。オリオン座流星群は、ハレー彗星が残した塵の中を地球が通過することで発生します。リュウ座流星群は、10月8日頃にピークを迎えます。これらの流星群は、放射点(流星が飛び出してくるように見える点)を探して観察するのがおすすめです。
ハーベストムーン
通常9月に見られるハーベストムーンですが、2025年は10月6日に観測できます。ハーベストムーンは、秋分の日に最も近い満月のことで、農作物の収穫時期と重なることからこの名前が付けられました。
10月の夜空は、天体観測愛好家にとって見逃せないイベントが盛りだくさんです。防寒対策をしっかりとして、夜空のロマンに浸ってみましょう!