韓国で、旧統一教会（世界平和統一家庭連合）の韓鶴子（ハン・ハクチャ）総裁に対する逮捕状発付の是非を判断する審査が22日に行われました。尹錫悦（ユン・ソクヨル）前政権を巡る政教癒着疑惑が背景にあります。
韓総裁、容疑を否認
約5時間に及んだ審査で、韓総裁は「韓国の政治に関心はなく、政治について知らない」と強調し、政治家への資金提供を否定しました。しかし、特別検察官は、旧統一教会が教団の影響力を拡大するため、ユン前大統領の周辺に近づこうとしたと見て捜査を進めています。
疑惑の内容
今回の疑惑は、ユン前大統領の金建希（キム・ゴニ）夫人が、旧統一教会の元幹部から高級ブランド品を受け取ったとされる事件や、ユン前大統領に近い国会議員が同じ元幹部から日本円にして1000万円余りを違法に受け取ったとされる事件に関連しています。
今後の見通し
裁判所は、早ければ22日夜にも逮捕の可否を判断する見通しです。韓総裁は審査の結果が出るまでソウル近郊の拘置所で待機しています。今後の展開に注目が集まります。
背景にある問題
- 政教分離の原則
- 宗教団体の政治への影響力
- 癒着構造の解明
今回の事件は、韓国社会における政教分離の原則や、宗教団体の政治への影響力について改めて議論を呼ぶ可能性があります。今後の捜査の進展とともに、事件の全容解明が期待されます。