元迷惑系YouTuberで奈良市議のへずまりゅう氏が、奈良市議会で仲川げん市長に対し激しい口調で質問を行い、議場が騒然とする事態となりました。就任後初の一般質問で、へずま氏は奈良のシカへの暴力行為に対する罰則強化を求めましたが、市長の答弁に納得せず、激しい言葉で批判を展開しました。
へずまりゅう氏、市長に詰め寄る
へずま氏は、「どのツラを下げて市長をやっているんですか。16年も市長をやって市民の声が届かなくなったのか」などと、市長に対し声を荒らげました。また、自身のSNSフォロワー数に触れ、議員や市の幹部に対し「(任期の)4年間、100万人に見られていると思ってください」と釘を刺す場面もありました。
議会、対応を検討
へずま氏の態度に対し、議長らは市議としての品位に欠け、恫喝にあたる可能性があるとして、幹事長会を開き対応を検討することを決定しました。仲川市長は、議員の品位に言及しつつも、へずま氏の熱意は受け止めたいとコメントしています。
殺害予告も
へずま氏に対しては、殺害予告も届いていることが明らかになりました。市役所にも同様のメールが届いており、市は警察に連絡し、警戒を強めています。へずま氏自身も、市議当選後から頻繁に殺害予告が届くようになったと語っています。
シカ保護に関する議論
へずま氏の質問の核心は、奈良のシカの保護に関する問題です。仲川市長は、シカが文化財保護法や県立都市公園条例で保護されていることを説明しつつ、条例の適用範囲や罰則の有無に課題があることを認めました。市独自の条例制定については、他の規制との兼ね合いを考慮する必要があると述べ、啓発活動を優先しながら県や保護団体と協議していく方針を示しました。
今後の展開
今回の騒動は、奈良市議会の今後の運営に大きな影響を与える可能性があります。へずま氏の行動に対する議会の判断、そしてシカ保護に関する議論の行方に注目が集まります。