さくらネット株価急落!一体何が?業績下方修正と個人投資家の予想

データセンター運営のさくらインターネット(証券コード3778)の株価が大幅に下落しています。年初来安値に迫る勢いで、投資家の間で不安が広がっています。一体何が起きているのでしょうか?

業績予想の下方修正が引き金に

今回の株価急落の主な原因は、同社が発表した2026年3月期の連結業績予想の下方修正です。売上高は404億円から365億円へ、営業利益は38億円から3億5000万円へ、最終利益は24億円から2億円へと大幅に引き下げられました。これは前期比でそれぞれ16.2%増、91.6%減、93.2%減という大幅な悪化です。

生成AI向け大型案件の終了が影響

業績下方修正の背景には、継続を見込んでいた生成AI向けの大型案件の終了があります。これにより、GPUインフラストラクチャーサービスの売上成長が一時的に遅れる見込みとのことです。

第1四半期決算も赤字に転落

同時に発表された第1四半期(4~6月)決算も厳しい内容でした。売上高は前年同期比26.2%増の74億9200万円と過去最高を更新したものの、営業損益は4億5700万円の赤字、最終損益は3億2400万円の赤字となりました。これは、人材獲得などの戦略的先行投資が影響し、一時的にコストが先行したためです。

個人投資家の売り予想が急増

これらの発表を受け、さくらインターネットの株価は売り気配で始まり、ストップ安水準で取引されています。「みんかぶ」が集計する「個人投資家の予想(最新48時間)」では、「売り予想数上昇」で1位となっています。投資家の間では、今後の業績に対する不安が広がっていることが伺えます。

さくらインターネットの株価動向は、今後のデータセンター業界やAI関連事業の動向を占う上で重要な指標となるでしょう。今後の動向に注目が集まります。

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