ゲーム好きで、猫や犬の動画制作を楽しんでいた少年が、カトリック教会の聖人に列せられました。カルロ・アクティスさんは、ミレニアル世代初の聖人として、世界中の若者から注目を集めています。
「神のインフルエンサー」とは?
アクティスさんは、生前コンピューターのスキルを駆使してカトリックの教えを広め、奇跡の報告を記録するウェブサイトを開設しました。その功績から「神のインフルエンサー」と呼ばれ、デジタル世界で教会の伝道活動を行った先駆者として知られています。
聖人認定までの道のり
カトリック教会では、信仰に従って生きた人物を聖人とする際、「奇跡」が必要です。アクティスさんは、2020年にブラジルの子供を癒やした奇跡、そして2024年にイタリアの大学生を癒やした奇跡が認定され、今回の列聖に至りました。
- 2020年:ブラジルの少年の治療
- 2024年:イタリアの大学生の治療
バチカンでの列聖式
サン・ピエトロ広場で行われた列聖式には、数千人の信者が集まりました。アクティスさんの写真が掲げられ、レオ14世が聖人認定を宣言すると、大きな拍手と歓声が上がりました。アクティスさんのカジュアルな服装の肖像画も、親しみやすさを感じさせます。
ゲーマー聖人の誕生
アクティスさんは、『Halo』や『スーパーマリオ』などのゲームを愛好していたことでも知られています。今回の列聖により、彼は名実ともに「ゲーマー聖人」となりました。若い世代への働きかけが課題となっているカトリック教会にとって、アクティスさんの存在は大きな希望となるでしょう。
列聖式では、電子基板状の後光を携えたアクティスさんのイラストを掲げた参列者も確認され、アクティスさんの影響力の強さを改めて示しました。