エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ（製品名レケンビ）」の薬価が、2024年11月から15%引き下げられることが決定しました。厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会（中医協）が、6日にこれを了承しました。
今回の値下げは、中医協が7月にレカネマブの費用対効果を検証した結果、「費用対効果が悪い」と判断したことを受けたものです。新しい薬価は200ミリグラム1瓶あたり3万8910円となり、現在の価格から6867円の値下げとなります。
レカネマブは、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβに対する抗体医薬であり、病気の進行を遅らせる効果が期待されています。しかし、その価格の高さが課題となっており、今回の値下げによって、より多くの患者が治療を受けやすくなることが期待されます。
今回の値下げによる影響
- 患者の経済的負担の軽減
- レカネマブの利用促進
- 医療費全体への影響
専門家の見解
今回の値下げについて、専門家からは様々な意見が出ています。ある専門家は「今回の値下げは、患者にとって朗報であり、より多くの患者がレカネマブによる治療を受けられるようになるだろう」と述べています。一方で、別の専門家は「今回の値下げは、製薬企業の収益に影響を与える可能性があり、今後の新薬開発に影響を与えるかもしれない」と懸念を示しています。
今回のレカネマブの値下げは、アルツハイマー病治療において重要な一歩となる可能性があります。今後の動向に注目が集まります。