7年前の夏、金足農旋風を巻き起こした兄・吉田輝星の姿をアルプススタンドで見つめていた弟・大輝。その大輝が、今度はエースとして金足農を甲子園へと導きました。鹿角との決勝戦、延長10回タイブレークの末、サヨナラスクイズで勝利を決めた金足農。2年連続8度目の夏の甲子園出場です。
兄・輝星も認める才能
兄・輝星は、弟・大輝について「オレより運動神経いいっすよ。小学生時代のオレよりも能力高いし、球のスピードも速い。間違いなく上っす」と絶賛しています。その言葉通り、エースとしてチームを牽引し、甲子園への切符を掴み取りました。
接戦を制する強さ
今大会、金足農は全5試合で失点はわずか3、失策は4。準決勝、決勝は1点差のゲームを制し、接戦での強さを証明しました。吉田大輝投手は「アドレナリンが出て、流れに乗っていけた」と語り、再び甲子園の舞台に戻れる喜びを語っています。
金足農”お家芸”スクイズの秘密
金足農といえば、スクイズ。18年夏の甲子園準々決勝・近江戦での2ランスクイズや、今回のサヨナラスクイズなど、ここぞという場面で確実に決めてきます。その秘密は、徹底した練習にあります。
- 毎年、秋田大会前の6月下旬に強化合宿を実施。
- “全員が決めないと終わらないバント練習”に必ず取り組む。
- ベンチ入りメンバー20人やスタメン組など人数を変えながら、全員が成功するまでひたすらバントをし続ける。
- 決めるコースなどにもこだわり、遅いときは終わるのが午後10時を過ぎることも。
吉田投手はサヨナラスクイズについて「夜遅くまでやってきた、その成果が出たかなと思う」と語りました。甲子園の大舞台でも、練習で培った自信を胸に、確実に決めてくれるはずです。
金足農の甲子園での活躍に期待しましょう!