パキスタンの主要テレビニュースチャンネル2社が、ドナルド・トランプ米大統領のパキスタン訪問に関する報道を相次いで撤回しました。当初、9月にトランプ大統領がパキスタンを訪問する見込みだと報じられていましたが、ホワイトハウス当局者が「現時点でパキスタン訪問は予定されていない」と報道を否定したことを受け、報道機関は謝罪に追い込まれました。
報道の経緯と撤回の理由
民放ジオテレビとARYニュースは、関係筋の話としてトランプ大統領の9月訪問の可能性を報じました。しかし、その後、ジオテレビは「検証なくニュースを放送したことを視聴者に謝罪する」と声明を発表。ARYニュースも、パキスタン外務省が訪問について知らないと発言したことを受け、報道を撤回しました。
米大統領のパキスタン訪問の歴史
米国大統領によるパキスタン訪問は、2006年のジョージ・W・ブッシュ元大統領が最後です。トランプ大統領は先月、パキスタン軍のトップであるムニール陸軍元帥とホワイトハウスで会談するなど、両国関係は改善の兆しを見せていました。それだけに、今回の誤報は憶測を呼んでいます。
- ジオテレビ:「検証なくニュースを放送したことを視聴者に謝罪」
- ARYニュース:外務省が訪問を否定したため撤回
- ホワイトハウス:「現時点でパキスタン訪問は予定されていない」
今回の報道撤回は、パキスタン国内の報道機関における情報管理の甘さを露呈する形となりました。今後の報道姿勢が注目されます。