全国各地で高校野球の熱戦が繰り広げられています。かつて広島県大会で準優勝を果たした江田島市の大柿高校野球部が、存続の危機を乗り越え、特別な夏に挑んでいます。部員わずか5人という厳しい状況の中、彼らはどのような戦いを見せるのでしょうか。
大柿高校野球部の挑戦
2025年、大柿高校野球部は主力が卒業し、部員はたったの5人となりました。そこで、東広島市の黒瀬高校との連合チームを結成し、夏の大会に臨むことになったのです。合同練習はわずか3回という短い期間でしたが、監督たちがバッターやランナー役を買って出て、練習をサポートしました。監督は「野球に馴染みのない生徒が増えているが、地域の人がたくさん応援してくれる。大会にはどのような形でも出場したい」と語ります。
かつての「大柿旋風」
平成最初の夏(1989年)、大柿高校は島の有力選手が集まり、広島大会の決勝に進出しました。甲子園出場は叶いませんでしたが、島の人々を勇気づける快進撃を見せました。しかし、少子化の波が押し寄せ、かつて800人近かった生徒数は現在76人にまで減少。多くの中学生が江田島を離れ、広島市や呉市の高校に進学する現状です。それでも、野球部には明るいニュースもあり、1年生20人が入部しました。
広島大会、注目の2回戦
第107回全国高校野球選手権広島大会は、7月11日から2回戦が始まります。春の県大会で8強入りした英数学館や広陵、盈進などのシード校が登場し、熱い戦いが繰り広げられるでしょう。大柿高校・黒瀬高校連合チームが、強豪校相手にどのような戦いを見せるのか、注目が集まります。
- 英数学館
- 広陵
- 盈進
- 尾道
- 瀬戸内
- 尾道商
- 新庄
- 近大福山
大柿高校野球部の「校歌を聞いて終わりたい」という夢は叶うのでしょうか。彼らの熱い夏が、今、始まります!