災害や病気で親を亡くした子供たちを支援する「あしなが育英会」の創設者であり会長であった玉井義臣氏が、7月5日、都内の病院で敗血症性ショックのため逝去されました。90歳でした。
玉井義臣氏の生涯
玉井氏は1935年大阪府池田市出身。大学卒業後、経済ジャーナリストとして活動を開始し、自身の母親を交通事故で亡くした経験から「交通評論家」として交通事故被害者の救済に取り組みました。
交通遺児育英会とあしなが育英会の設立
1969年には交通事故で親を亡くした子供たちの進学を支援するため「交通遺児育英会」を設立。その後、1993年には災害や病気などで親を亡くした子供たちを支援する「あしなが育英会」を立ち上げ、1998年から会長を務めていました。
- 1969年以降、玉井氏の支援で高校や大学などに進学した遺児は11万人以上にのぼります。
- 支援の対象は国内にとどまらず、アフリカの遺児にも広げられました。
- 海外の国々からも長年の活動が高く評価されています。
葬儀と今後について
葬儀は家族葬にて執り行われます。後日、「お別れ会」(仮称)が開催される予定です。あしなが育英会は、玉井氏の遺志を受け継ぎ、今後も遺児支援活動に尽力していくとしています。
玉井義臣氏の長年にわたるご功績を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。