サッカー界に大きな変化が!JFA(日本サッカー協会)は、ゴールキーパー(GK)のボール保持に関する新ルール、通称「8秒ルール」を導入します。これは、GKがペナルティーエリア内でボールを手や腕で8秒を超えてコントロールした場合、相手にコーナーキック(CK)が与えられるというもの。これまでの6秒ルールから変更され、より厳格な時間制限が設けられました。
なぜ8秒ルールが導入されたのか?
背景には、GKが時間を浪費する傾向があるという問題意識があります。新ルールは、試合のテンポを上げ、より攻撃的な展開を促すことを目的としています。クラブワールドカップではすでに導入されており、その効果が注目されています。
8秒ルールの適用タイミングは?
佐藤隆治JFA審判マネージャーによると、カウントダウンは、GKがボールをキャッチしてすぐに始まるわけではありません。「レフェリーが『十分に次のアクションに動かせる』と判断したところからスタート」すると説明しています。GKが立っているか伏せているかは関係なく、ボールを手放せる状態であることが重要です。また、周りに相手選手がいる場合は、カウントは開始されません。
新ルール導入による影響
新ルール導入により、GKはより迅速な判断とプレーが求められます。ボールを保持したらすぐに味方にパスを出すか、攻撃に移る必要があります。一方、相手チームは、GKのリリースを妨げてCKを獲得しようとする動きも予想されます。これに対し、JFAは妨害行為があった場合、GK側の間接フリーキックで再開するとしています。
今後の見どころ
新ルール下では、GKと味方選手の連携がより重要になります。GKがボールをキャッチした瞬間に、味方がパスを受けられるフリースペースに走り込む動きや、相手選手がパスコースを消す動きなど、駆け引きが見どころとなるでしょう。欧州では2025~26年シーズンから、日本では8月以降に全面的に適用される予定です。
海外審判団からの指摘
また、JFAは海外審判団との交流プログラムを実施し、欧州の審判員から選手やチーム役員への対応が「優しい」という指摘を受けました。判定に対する抗議に対し、より厳格な対応が求められるかもしれません。
- GKは迅速な判断とプレーが求められる
- チーム間の駆け引きがより重要になる
- 審判の判断基準にも注目