テスラ株価に暗雲？世界販売台数が大幅減少
米電気自動車（EV）大手テスラが発表した最新の販売台数データは、市場に衝撃を与えました。2025年4〜6月期のテスラの世界販売台数は、前年同期比で13%減少し、38万4122台となりました。これは2四半期連続での二桁減となり、テスラの成長戦略に大きな疑問符が投げかけられています。
イーロン・マスク氏の言動が影響？
販売不振の背景には、イーロン・マスクCEOの政治的な発言に対する消費者の反発があると指摘されています。トランプ政権下での活動や、政府機関の人員削減など、マスク氏の行動はテスラブランドのイメージ低下を招き、欧米市場での不買運動につながったとみられています。
中国市場での競争激化
さらに、中国市場ではBYDなどの地場メーカーが台頭し、価格競争が激化しています。テスラは価格面で優位性を失いつつあり、販売台数の伸び悩みにつながっています。
今後のテスラはどうなる？
テスラはSUV「モデルY」の改良版に期待を寄せていますが、競争環境はますます厳しくなっています。マスク氏がテスラの経営に専念する姿勢を示しているものの、一度損なわれたブランドイメージの回復は容易ではありません。今後のテスラ株価の動向に注目が集まっています。
アナリストの見解
- 販売台数はアナリストの最も悲観的な予想を上回った
- テスラ株は一時4%高となった
- 年間増加に転じるには11万台近い挽回が必要
テスラの今後の戦略と市場の反応が、EV業界全体の動向を左右する可能性があります。