「ルフィ」グループ幹部、小島被告が起訴事実認める
2022年から2023年にかけて日本全国で多発した強盗事件で、指示役「ルフィ」グループの幹部として強盗致傷幇助などの罪に問われている小島智信被告（47歳）の裁判員裁判が東京地方裁判所で開かれました。小島被告は起訴内容を認めました。
借金が組織入りのきっかけ？
検察側は、小島被告が「闇バイト」で実行役を継続的に勧誘し、強盗事件において重要な役割を果たしたと指摘。弁護側は、小島被告が暗号資産投資の失敗による借金を抱え、その返済のために特殊詐欺に手を染めた経緯を明らかにしました。フィリピンに渡航し、渡辺優樹被告（強盗致死罪などで起訴）のグループに加わったものの、「だます才能がない」ため、リクルートチームの立ち上げや雑用を担当するようになったとのことです。
「金庫番」としての役割
小島被告は渡辺被告の組織で「金庫番」として、資金管理を担当していたとされています。詐取した金の運搬指示や構成員の給料支払いなどを行い、犯行に使用するスマートフォンなどの手配も担当していました。渡辺被告は小島被告の几帳面な性格を気に入り、借金を肩代わりし、小島被告は渡辺被告に忠誠を誓ったとされています。
- 小島被告は起訴内容を認める
- 背景に借金問題
- 「金庫番」として組織の資金管理を担当
この事件は、特殊詐欺グループがどのように組織化され、犯罪を実行していくのかを示す事例として注目されています。今後の裁判で、事件の全容が明らかになることが期待されます。