多摩川スーツケース事件、初公判で被告2人が起訴内容認める
2023年12月、神奈川県川崎市の多摩川河川敷で、スーツケースの中から動画配信者の原唯之さん(当時46歳)の遺体が発見された事件で、殺人罪などに問われている元交際相手の西高舞被告とその家族ら5人のうち、舞被告の父親である西高昌浩被告(54歳)と、交際相手だった岩城周平被告(40歳)の初公判が横浜地方裁判所で開かれました。
公判で、西高被告と岩城被告は、起訴内容について「おおむねその通りです」と認めました。起訴状によると、両被告は共謀の上、都内のアパートで原さんを殺害し、スーツケースに詰めて多摩川に遺棄したとされています。
検察側の冒頭陳述
検察側は冒頭陳述で、西高被告が結束バンドで原さんの首を絞め殺害し、岩城被告がスーツケースを川に遺棄したと指摘。計画性が高く、強固な殺意に基づく犯行であると主張しました。また、両被告が殺害行為を実行したり、事件に使用する道具を用意するなど、それぞれ重要な役割を果たしたと述べ、結果の重大性と計画性の高さを強調しました。
弁護側の主張
一方、弁護側は、事件を主導したのは両被告ではないと主張しました。今後の審理で、それぞれの役割や動機などが明らかになる見込みです。
事件の背景
この事件は、インターネット動画配信者の間で大きな話題となりました。被害者の原唯之さんと元交際相手の西高舞被告の関係、そして家族ぐるみの犯行という異例の構図が、社会に大きな衝撃を与えました。
- 被害者:原唯之さん(当時46歳)、動画配信者
- 被告:西高舞(元交際相手)、西高昌浩(父親)、岩城周平(交際相手)ら5人
- 罪状:殺人、死体遺棄など
- 場所:神奈川県川崎市多摩川河川敷
今後の裁判では、事件の全容解明と、各被告の責任の所在が焦点となります。