沖縄県南城市の古謝景春市長によるセクハラ疑惑が、新たな局面を迎えています。第三者委員会によるセクハラ認定後、古謝市長が女性職員に対し口止めとも取れる発言をしていたことを示す音声データが明るみに出ました。関係者への取材で明らかになったこの事実は、市長への辞職圧力をさらに強める可能性があります。
口止め発言の詳細
報道によると、古謝市長は複数の女性職員に対し、キスや身体への接触といったセクハラ行為を行ったとされています。第三者委員会はこれらの訴えを認め、市長の辞職を提言しました。しかし、古謝市長はこれを拒否し、続投の意向を示しています。
問題の音声データには、古謝市長が女性職員に対し「変なこと、やられてないって言ってね」などと発言する様子が記録されています。さらに、「ハグ以外、変なことはやられていないと言ってね。キスされたとか言っているのは誰かがうそをついているのではないかと思う。あなたが誰かに言っていなかったら僕はずっと否定するから」といった発言も確認されています。
職員の訴え
この音声データを入手したNHKの取材に対し、セクハラ被害を訴える女性職員は、古謝市長から10年以上にわたってキスなどのセクハラ行為を受けたと証言しています。現在、この職員は休職中です。
今後の展開
古謝市長はこれらの報道に対し、「口封じや問いただしたつもりはない」と釈明しています。しかし、音声データの存在は、市長の説明に疑問を投げかけるものです。今後、南城市議会や市民からの批判が高まり、辞職勧告や不信任決議といった動きにつながる可能性も考えられます。
今回の問題は、セクハラ問題に対する社会的な関心の高まりを背景に、地方自治体の首長の責任が改めて問われる事例と言えるでしょう。
- 第三者委員会によるセクハラ認定
- 口止めとも取れる市長の発言
- 被害を訴える女性職員の存在
- 市長の釈明と今後の展開