トランプ大統領が、国連総会で波紋を呼ぶ演説を行いました。2期目の就任後、初の国連総会での演説で、トランプ大統領は自らの政権の成果を誇示し、「私の政権発足からわずか8か月で、わが国は世界で最も勢いのある国になった」と述べました。しかし、その直後には国連に対する厳しい批判を展開し、国際社会に衝撃を与えました。
国連への批判と融和姿勢
トランプ大統領は、国連に対し「途方もない可能性があるが、少なくとも、いまはその期待に応えてはいない」と述べ、不満をあらわにしました。しかし、グテレス事務総長との会談では一転、「米国は国連を100%応援している」と述べ、融和的な姿勢を示しました。この急な態度の変化に、国際社会からは様々な憶測が飛び交っています。
和平への貢献をアピール
演説では、大統領就任後、各地の戦争や紛争の終結に取り組んだ成果をアピールし、「わずか7か月の間に、私は7つの終わりのない戦争を終わらせた」と述べました。また、ノーベル平和賞への期待感を示唆する発言も飛び出しました。
パレスチナ問題への言及
イギリスやフランスなどがパレスチナを国家として承認したことについては「ハマスへの大きな報酬になる」と非難し、反対姿勢を明確にしました。一方で、「ガザ地区での戦争をいますぐにとめなければならない。すぐに和平に向けて交渉しなければならない。人質を取り戻さなければならない」と述べ、和平への意欲も示しました。
トランプ大統領の国連での演説は、国際社会におけるアメリカの立場と、今後の国際協力のあり方を考える上で重要な機会となりました。今後の動向に注目が集まります。