ドル円、FOMC政策決定を前に小幅な動き
17日の東京外国為替市場では、アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)が金融政策を決定・発表するのを前に、積極的な取引が控えられ、ドル円相場は小幅な値動きとなりました。 午後5時時点では、1ドル=146円66~68銭で、前日比22銭の円高ドル安です。
ユーロに対しては、1ユーロ=173円65~69銭と、41銭の円安ユーロ高となりました。 ユーロはドルに対して1ユーロ=1.1840~41ドルで推移しています。
市場関係者の見解
市場関係者は「日本時間の明日未明にはFRBが金融政策を決定・発表するほか、パウエル議長の会見が予定されているため、しばらく取引を控えて様子を見ようという投資家が多かった。パウエル議長が会見で、年内の追加利下げの可能性やそのペースについて、どのような見解を示すのかに市場の注目が集まっている」と述べています。
今後のドル円相場を左右する要因
ドル円相場は、今後もアメリカの金融政策に大きく左右されると予想されます。特に、利下げ幅と利下げペースが市場の注目ポイントです。 過去の例を見ると、利下げ開始後の金利の動きは必ずしも一様ではありません。2019年7月と2024年9月では、利下げ開始後の市場金利の反応が大きく異なりました。
今回のFOMCで、パウエル議長がどのようなメッセージを発信するのか。そして、市場がそれをどう受け止めるのか。今後のドル円相場を占う上で、非常に重要なポイントとなります。
専門家による分析
専門家は「現時点では、米2年債利回りはFFレート誘導目標上限を最大で1%程度下回っており、2024年9月の利下げ開始前ほどには利下げを織り込み過ぎた金利低下ではない。今回のFOMCで…」と分析しています。