安青錦、新小結で熱海富士を下し三役初勝利!
大相撲秋場所二日目、新小結の安青錦が熱海富士との激戦を制し、三役として初めての白星を飾りました。立ち合いで苦戦する場面もありましたが、取り直しの末、得意の内無双からの寄り切りで勝利を掴みました。
21歳という若さで、初土俵からわずか12場所で三役昇進という異例のスピード出世を果たした安青錦。これは、元横綱・朝青龍らを上回る史上最速記録です。入門から今日まで、目覚ましい成長を遂げてきました。
異例のスピード出世の裏側
安青錦はウクライナ出身。ロシアによる侵攻から逃れるため来日し、相撲の世界へ飛び込みました。当初は言葉の壁や文化の違いに苦労しましたが、師匠である安治川親方(元関脇・安美錦)の指導や、おかみの献身的なサポートを受け、着実に力をつけていきました。
安青錦の強さの秘訣は、何と言ってもその身体能力の高さです。強い背筋と体幹を生かした力強い相撲が持ち味で、相手の下に潜り込んでからの技も多彩です。しかし、元大関・琴風は、安青錦の立ち合いに課題があると指摘しています。立ち合いを改善し、正攻法を身につけることで、幕内上位でも十分に戦えるポテンシャルを秘めていると期待を寄せています。
今後の展望と課題
新小結として迎えた今場所。初日こそ黒星スタートとなりましたが、二日目の勝利で勢いに乗りたいところです。10月には大阪で後援会も発足予定で、益々注目が集まっています。
安青錦自身も「記録を作ったことはうれしいが、それよりももっと上を目指したい」と語っており、更なる高みを目指して精進していく決意を示しています。今後の活躍から目が離せません。
- 立ち合いの強化
- 正攻法の習得
- 怪我のないように体調管理