大相撲秋場所３日目、西前頭１２枚目の御嶽海関が、東前頭１１枚目の正代関を寄り切りで破り、今場所初白星を飾りました。この勝利は、１２日に急逝された最愛の母、マルガリータさんに捧げるものでした。
御嶽海関は、場所前に実家の長野県へ一時帰郷し、悲しみを抱えながらも今場所に出場。立ち合いで押し込まれる場面もありましたが、冷静に左を差し、そのまま力強く寄り切って勝利を掴み取りました。
マルガリータさんは、御嶽海関が初優勝を飾った2018年名古屋場所で、息子へ投げキスを送るなど、明るく熱心に応援する姿が多くのファンに愛されました。突然の訃報に、相撲界全体が悲しみに包まれました。
取組後、御嶽海関は報道陣に対し、母に関する質問の自粛を要請し、自身の相撲に集中する姿勢を示しました。「あと１２日間、厳しい相撲を取っていきたい」と力強く語り、残りの場所への決意を新たにしました。
御嶽海関と正代関は、学生時代を含めると５０番近く対戦しているという因縁の相手。元大関同士の対戦を制した御嶽海関は、「厳しい相撲ができた」と手応えを感じている様子でした。悲しみを乗り越え、土俵で力強い姿を見せる御嶽海関の今後の活躍に期待が高まります。
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今後の展望
御嶽海関は、亡き母への想いを胸に、残りの秋場所を全力で戦い抜く決意です。ファンの皆様からの温かい応援が、御嶽海関の力となるでしょう。