能登半島地震からの力強い復興:七尾のお熊甲祭が大阪・関西万博で復活!
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市中島町地区で、江戸時代から続く伝統的なお祭り「お熊甲祭」が、大阪・関西万博で感動的な復活を遂げました。昨年は地震と豪雨に見舞われ中止を余儀なくされましたが、地域住民の熱意と支援により、万博での披露が実現。「地震に負けない」という強いメッセージを世界に発信しました。
8月27日、万博会場の屋外アリーナでは、天狗の面をつけた「猿田彦」が登場し、続いて「ほいっさー」という掛け声とともに、高さ約17メートルの四つの赤い旗が担ぎ込まれました。豊年満作の願いが込められた旗を地面と水平になるまで倒す大技「島田くずし」が披露されると、観客からは驚きの歓声が上がりました。
お熊甲祭は、国の重要無形民俗文化財にも指定されており、毎年9月に開催されてきました。しかし、昨年は能登半島地震が発生し、地域では住宅や神社の鳥居が倒壊するなどの被害が出ました。開催に向けて準備を進めていたものの、当日の朝に豪雨の予報が出たため、やむを得ず中止となりました。新型コロナウイルスの影響もあり、中止が続いていたため、2023年に4年ぶりに再開したばかりでした。
万博での復活に込められた想い
万博での「お熊甲祭」の復活は、単なるお祭りの再現ではありません。能登の人々の不屈の精神と、復興への強い決意を示すものであり、世界に向けて能登の魅力を再認識してもらうための貴重な機会となりました。祭りの関係者は、「例年以上に団結し、この祭りを成功させたい」と意気込んでいます。
都内でも能登の食と祭りをPR
都内の飲食店では、お熊甲祭と能登の食をPRするイベントが開催され、メディア関係者らに能登の豊かな魅力を伝えました。祭りの妙技「島田くずし」を連想させる料理や、能登の食材を使った料理が振る舞われ、参加者は能登の文化と食を堪能しました。
今後の展望
能登半島地震からの復興はまだ始まったばかりですが、お熊甲祭の復活は、地域の人々に希望と勇気を与え、復興への大きな一歩となるでしょう。今後も、伝統を守りながら、新しい未来を切り開いていく能登の人々の姿に注目が集まります。