渡辺謙(65)、朝6時の撮影現場に一番乗り!
俳優、渡辺謙さんが新作舞台『国宝』で見せた圧巻の演技と、その舞台裏にある感動的なエピソードが話題を呼んでいます。週刊文春の記事によると、渡辺さんは撮影初日、朝6時に誰よりも早く現場入りし、作品への熱意を見せつけました。
舞台『国宝』で渡辺さんが演じるのは、主人公・立花喜久雄の才能を見出す上方歌舞伎の名門、二代目・花井半二郎。自身も芸能界の大物に見出され、「世界のワタナベ」と呼ばれるようになった渡辺さんだからこそ、説得力のある演技が光ります。
李相日監督との信頼関係
渡辺さんは、李相日監督の作品に『許されざる者』、『怒り』に続き、本作で3度目の出演となります。李監督からの熱烈なオファーを受け、劇中で披露する『連獅子』と『鶴亀』のために、4ヶ月もの間、歌舞伎の稽古に励んだそうです。
早朝の奇跡?撮影現場でのエピソード
喜久雄らとの墓参りのシーンが撮影された往生院六萬寺の住職は、渡辺さんの人柄に感銘を受けた様子。「朝は大雨だったにも関わらず、『晴れるでしょう!』とおっしゃったんです。すると、本当に徐々に晴れていったんですよ」と語りました。
本木克英監督も絶賛!
渡辺さんが出演した映画『てなもんや商社』(1998年)の本木克英監督は、「スター歌舞伎役者役としての存在感が圧倒的だった」と語ります。新入社員に商売を教える華僑の王課長を軽やかに演じ、忘れがたい印象を残した渡辺さんの演技は、『国宝』でも遺憾なく発揮されているようです。
昭和の芸能界の終焉と新たな時代
一方、昭和の芸能界を牽引したケイダッシュの川村龍夫会長の急逝、バーニングプロダクションの周防郁雄氏の相談役会長への退任など、芸能界の構造変化も進んでいます。かつて隆盛を極めた渡辺プロダクションから、ホリプロ、サンミュージックなどの新興勢力が台頭し、ジャニー喜多川氏の問題を機に、大手メディアとの癒着も問題視されるようになりました。渡辺謙さんの活躍は、過渡期を迎える芸能界において、一筋の光となるかもしれません。