ドジャースの大谷翔平選手（31歳）の投手調整法が、チームメイトであるテオスカー・ヘルナンデス外野手（32歳）によって明かされました。長年、大谷選手がどのように投打の準備をしているのか疑問に思っていたヘルナンデス選手は、その意外なほどシンプルな調整法に驚きを隠せない様子です。
「もっと大変な準備を…」ヘルナンデスの証言
米スポーツ専門局ESPNによると、ヘルナンデス選手は「もっと大変な準備をしていると思っていた。でも投げる日の方がむしろ少ないくらい。マウンドに上がるためにエネルギーを温存しているようだ」とコメント。実際に目の当たりにした光景は、想像をはるかに超えるものだったようです。
ロバーツ監督も証言「別人のようになる」
ロバーツ監督も、大谷選手が先発日に独特の緊張感を漂わせ、「まるで別人のようになる」と証言。投球が最優先となるのは当然のことだと語っています。
鍵は綿密なスカウティングとチームの協力
大谷選手の調整法は、相手チームや投手のポイントをまとめたスカウティングリポートを基に、試合数時間前にコーチ陣とミーティングを行うことから始まります。プライアー投手コーチによれば、打撃の要素が加わるため、屋内打撃ケージやトレーニングルームの利用には他選手の協力が不可欠であり、「その日の流れを途切れさせないこと」に細心の注意を払っているとのことです。
異例の「配球」権限と責任
さらに、大谷選手はドジャースで唯一、自らピッチコムを操作し捕手にサインを伝達できる特別な権限を与えられています。これは、ピッチクロックの制限下においてサイン交換時間の削減と自身のリズムを整えるための措置ですが、その分大きな責任も伴います。大谷選手は自覚の上で、自らの判断で投げ続けているのです。
二刀流継続への意欲
大谷選手は契約最終年の2033年まで二刀流を継続する意向を示しており、「あと8年計画している」と編成本部長が明かしています。前例のない挑戦を続ける大谷選手の今後の活躍から目が離せません。