英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」日本初寄港!目的と今後の展開は?

英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が日本初寄港!

イギリス海軍の最新鋭空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が、2025年8月12日に神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地に初めて寄港しました。これは、2021年の「クイーン・エリザベス」以来、4年ぶりとなるイギリス空母の日本寄港です。

今回の寄港は、日米が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向けた連携を示すことが目的とされています。海洋進出を強める中国を念頭に、日米英の協力関係を強化する狙いがあります。

共同訓練とF35Bの着艦

「プリンス・オブ・ウェールズ」は、寄港前に海上自衛隊の護衛艦「かが」やアメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」などと共に、西太平洋で共同訓練を実施しました。この訓練では、「プリンス・オブ・ウェールズ」に搭載されたイギリス軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bが「かが」の甲板に初めて着艦し、日米英3カ国の相互運用能力の強化を示す出来事となりました。

市民の反応と今後の予定

今回の寄港に対し、横須賀では市民団体による抗議活動も行われました。市民からは、基地機能の強化に対する懸念の声が上がっています。

「プリンス・オブ・ウェールズ」は、8月31日に東京・江東区の東京国際クルーズターミナルで一般公開される予定です。この機会に、最新鋭の空母を間近に見ることができます。

日英防衛協力の深化

今回の「プリンス・オブ・ウェールズ」の寄港と共同訓練は、日本とイギリスの防衛協力関係を新たな段階へと引き上げるものと期待されています。両国は、2023年に自衛隊とイギリス軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決める「円滑化協定」を発効するなど、連携を強化しています。

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