育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)が、競馬界に新たな旋風を巻き起こしています。かつて競馬界を席巻した競走馬をモチーフにした本作は、2021年のリリース以降、アニメ化や漫画連載など、多角的な展開で爆発的な人気を博しています。このゲームの人気により、引退した名馬たちが再び脚光を浴びています。今回は、そんな『ウマ娘』によって再評価が進む、ナイスネイチャとダイワスカーレットにスポットを当て、その魅力と功績を改めてご紹介します。
ナイスネイチャ:名脇役からの再評価
ナイスネイチャは、その競走馬時代から「善戦マン」として知られ、GⅠタイトルには手が届かなかったものの、多くのファンに愛された名馬です。常に上位争いに顔を出すものの、あと一歩及ばない姿が、多くの人々の共感を呼びました。『ウマ娘』では、「3番手でも幸せ」「自分は脇役」という自己認識を持つキャラクターとして描かれ、その謙虚な姿勢が多くのプレイヤーの心を掴んでいます。引退後には、その名前が広く知られるようになり、まさに『ウマ娘』効果と言えるでしょう。
ダイワスカーレット:負けん気の強さとウオッカとのライバル関係
ダイワスカーレットは、ウオッカとの激しいライバル関係で知られる名牝です。『ウマ娘』でも、その負けん気の強さが忠実に再現されており、ファンからの人気を集めています。デビュー戦こそ制したものの、チューリップ賞でウオッカに敗れ、その後、桜花賞でウオッカを下し、ライバル関係が本格化しました。生涯を通して高い競争心を発揮し、12戦8勝という優れた戦績を残したダイワスカーレット。ウオッカとのライバル関係は、彼女の性格を象徴するものとして、『ウマ娘』でも重要な要素として描かれています。
『ウマ娘』は、往年の名馬たちの魅力を再発見するきっかけとなっています。ゲームを通じて競馬に興味を持った人々が、実際に競馬場に足を運んだり、過去のレース映像を視聴したりすることで、競馬界全体の活性化にも繋がっています。ナイスネイチャやダイワスカーレットのように、『ウマ娘』をきっかけに再び脚光を浴びる名馬たちが、今後も現れることでしょう。