ソフトバンクG、4-6月期に劇的黒字転換!その要因は?
ソフトバンクグループ(SBG)が発表した2025年4-6月期の連結決算は、最終損益が4218億1900万円の黒字となり、市場を驚かせました。前年同期は1742億8100万円の赤字だったことを考えると、まさに劇的な転換です。この好調の背景には、SVF(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)による投資利益の拡大が大きく貢献しています。
しかし、営業利益は前年同期比4.3%減の2907億円となっています。これは、傘下のLINEヤフーが前年同期に計上した支配喪失利益の反動によるもの。宮川潤一ソフトバンク社長は、この一時的な要因を除けば6%の営業増益だと説明し、通期業績予想に対する進捗率も順調であることを強調しています。
KDDIも好調!しかし課題も…
一方、KDDIも好調な決算を発表しています。モバイル収入は増加し、モバイルARPUも上昇。既存の料金プランの値上げも予定されており、今後、通信料収入の伸びが期待されます。
しかし、UQ mobileのミニミニプラン廃止により、低容量プランの競争力が課題となっています。上位プランの選択率は上昇しているものの、新規ユーザー獲得戦略が今後の鍵を握ると言えるでしょう。
楽天モバイルの苦戦と、通信キャリアの未来
ドコモはマーケティングコストの増加や基地局増強によるコスト増により、減収減益となっています。楽天モバイルは値上げをしない方針ですが、大手キャリアに挟まれる形で苦戦を強いられています。
今後の通信キャリア業界は、AI投資の加速、料金プランの見直し、そして新規ユーザー獲得競争が激化すると予想されます。各社がどのような戦略で未来を切り開いていくのか、注目が集まります。
- ソフトバンクG:投資戦略と本業のバランス
- KDDI:高ARPU戦略と低価格プランの維持
- ドコモ:コスト削減とサービス品質の向上
- 楽天モバイル:価格競争力とエリア拡大