第二次世界大戦中の悲劇、インパール作戦から80年。インド北東部のインパールでは、小野啓一駐インド大使が平和記念碑に献花し、戦没者を追悼しました。共同通信が報じました。
平和資料館での追悼式典
日本兵の遺品を展示する平和資料館では、開館6周年を記念する式典が開催されました。小野大使は「戦争は全てを奪い、何も与えない」と述べ、戦争の悲惨さを訴えました。式典には地元住民約150人が参加し、平和への祈りを捧げました。
資料館館長の思い
ハオバム・ジョイレンバ館長は「戦争経験者は日に日に減っている。平和は育むべきものであり、遺品から激戦の実態を学んでほしい」と語り、資料館の役割の重要性を強調しました。
インパール作戦とは
インパール作戦は、旧日本軍が1944年に行ったインド侵攻作戦です。補給路の遮断や疫病により、多くの兵士が命を落としました。この作戦は「史上最悪の作戦」とも呼ばれています。
住民のトラウマ
時事通信によると、作戦当時、インパール近郊では多くの住民が避難を強いられ、家屋が破壊されました。住民たちは「日本戦争」と呼び、地域社会に壊滅的な被害をもたらしたと語っています。
資料館の役割
平和資料館は、戦争の記憶を後世に伝え、平和と和解を促進する場として重要な役割を果たしています。日本財団などの支援を受け、2019年に開設されました。館内には、作戦に参加した日本兵の遺品など約500点が展示されています。
インパール作戦から80年。過去の悲劇を教訓に、平和な未来を築いていくことが私たちの使命です。