秋田県で記録的な大雨が降り、由利本荘市を中心に甚大な被害が出ています。気象庁は「記録的短時間大雨情報」を連続で発表し、土砂災害、河川の氾濫、浸水などへの厳重な警戒を呼びかけています。
由利本荘市で観測史上最大の雨量
由利本荘市本荘では、8日午後10時17分までの1時間に117.5ミリという観測史上最大の雨量を記録しました。市は一時、岩城、西目、本荘地域に緊急安全確保(警戒レベル5)を発令しました。
県内各地で被害
秋田県内では、住宅の浸水被害や一部破損などが確認されています。JR羽越線や男鹿線では、大雨の影響で一部区間で運転見合わせや区間運休が発生しました。また、日本海沿岸自動車道の一部区間が通行止めとなりました。
気象台からの注意喚起
秋田地方気象台は、これまでの雨で地盤が緩んでいるため、9日夜遅くにかけて少しの雨でも土砂災害の危険が高まるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。10日も昼ごろから所により雨となる見込みで、土砂災害の発生に注意が必要です。
緊急時の対応
もし避難指示が出ていたら、直ちに避難してください。避難情報が出ていなくても、少しでも危険を感じたら、躊躇せずに避難することが重要です。安全な場所への避難が難しい場合は、近くの丈夫な建物や自宅の2階以上、山の斜面から離れた部屋に避難するなど、状況に応じて身を守る行動を取りましょう。
避難のポイント
- 最新の気象情報を確認する
- 避難場所と経路を確認する
- 非常用持ち出し品を用意する
- 近所の人と協力する
命を守るために、早めの避難を心がけてください。