レーザーテック株価の最新動向:減益予想と自社株買いの影響
レーザーテック(6920)が発表した最新の決算情報により、株価が大きく変動しています。この記事では、レーザーテックの今期(2026年6月期)の業績見通し、配当政策、そして17年ぶりとなる自社株買いについて詳しく解説します。
今期は減収減益の見通し
レーザーテックは、2026年6月期の営業利益が前年比30.8%減の850億円になるとの見通しを発表しました。売上高も同20.5%減の2000億円と予想されており、減収減益となる見込みです。この背景には、AI関連投資は堅調であるものの、パワー半導体関連の投資が低調であることが挙げられます。
前期は好調な業績
一方、2025年6月期はデータセンター向けAIサーバーや広帯域メモリ等のAI関連半導体需要が牽引し、売上高は前年比17.8%増の2514億円、営業利益は同51.0%増の1228億円、純利益も同43.3%増の846億円となりました。これにより、期末配当は214円に増額され、年間配当は329円となっています。
17年ぶりの自社株買い
レーザーテックは、発行済み株式の1.1%に当たる100万株・120億円を上限とする自社株買いを決議しました。取得期間は8月8日から12月31日までです。この自社株買いは、今後の事業環境、資本効率、財務健全性、株価水準などを総合的に勘案して決定されたもので、将来のM&A等の企業価値向上に資する取り組みへの活用も検討されています。
アナリスト予想との比較
ロイターがまとめたアナリスト16人のコンセンサス予想では、26年6月期の連結営業利益の平均値は1006億円でした。今回のレーザーテックの発表は、この予想を下回るものであり、市場の反応に影響を与えています。
今後の株価への影響
減益予想と自社株買いという相反する要素が、今後のレーザーテックの株価にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。投資家は、今後の市場動向や企業の戦略を注視していく必要があるでしょう。