イーライリリー株価が大幅下落!経口肥満治療薬の試験結果が影響
米製薬大手イーライリリー(Eli Lilly)の株価が急落しました。その原因は、開発中の経口肥満治療薬「オルフォルグリプロン」の後期臨床試験の結果が、市場の期待を下回ったためと見られています。7日のニューヨーク市場では、なんと14%もの大幅な下落となり、過去25年間で最大の下落率を記録しました。
この経口薬は、肥満または過体重の3000人を対象に72週間実施された試験で、最大用量投与群の平均体重減少率が12.4%にとどまりました。これは、競合製品であるノボノルディスクの注射薬「ウゴービ」の臨床試験結果(14-15%の体重減少)を下回るもので、投資家の失望を招いたようです。
市場の反応と専門家の見解
バークレイズのアナリストは、オルフォルグリプロンがウゴービを上回る効果を示すと期待されていたため、今回の結果は「衝撃的」だと述べています。一方、アプタス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャーは、12.4%の体重減少率は十分に高く、今回の株価急落は市場の過剰反応だと主張しています。
今後の展望
イーライリリーは、今後も肥満症治療薬市場でシェアを伸ばし続けることができるのでしょうか?経口薬の開発は科学的なハードルが高く、各社が苦戦している現状があります。しかし、より多くの患者を取り込むためには、経口薬の成功が不可欠です。今後のイーライリリーの動向に注目が集まります。
- 経口肥満治療薬「オルフォルグリプロン」の臨床試験結果
- イーライリリー株価の急落(14%減)
- ノボノルディスク「ウゴービ」との比較
- 市場の反応と専門家の見解