少林寺に新住職!料金システム廃止で何が変わる?

中国の古刹、少林寺に新住職が就任し、寺に変革が訪れています。以前の住職、釈永信氏を巡る疑惑を受け、新たな体制がスタートしました。中国メディアの報道によると、以前存在した多くの料金システムが廃止されたとのことです。

新住職就任で変わる少林寺

河南省嵩山にある少林寺では、以前の住職、釈永信氏が刑事犯罪の疑いや、複数の女性との不適切な関係、隠し子がいるとの疑惑を受けて調査を受けていました。少林寺の公式発表によると、洛陽白馬寺の印楽法師が新たな住職に任命されました。

料金システムの見直し

中国の第一財経の記者が少林寺を訪れたところ、以前は批判の的であった「平安香」や「全家福香」などの料金システムが廃止されていることが確認されました。また、以前は観光客から不評だった、QRコードをスキャンすることで寄付を募る「武僧」の姿も見られなくなりました。以前は料金を支払ってQRコードをスキャンしなければ入手できなかった少林寺の資料も、現在は展示棚に置かれ、観光客が自由に閲覧できるようになっています。

  • 「平安香」「全家福香」などの料金システム廃止
  • 寄付を募る「武僧」の姿が見られなくなる
  • 少林寺の資料が自由に閲覧可能に

さらに、方丈室が鉄板で覆われ、1999年に釈永信氏を「祝福」するために建てられた記念碑も覆い隠されていることが確認されました。釈永信氏の情報は、中国仏教協会の公式サイトから削除されています。

報道によると、釈永信氏の戒牒はすでに抹消されています。関係者の話として、釈永信氏は今年の春節前後に海外を訪問後、出国を制限され、関係当局からの事情聴取を受けていますが、中国国内では自由に活動できる状態とのことです。

60歳の釈永信氏は、2015年にも少林寺の資産を侵略し、複数の愛人や隠し子がいるなどの問題で告発されましたが、当局は後に告発内容の多くが事実無根であると判断しました。

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