ラトニック米商務長官、EUとの貿易合意に自信
ラトニック米商務長官は20日、欧州連合(EU)との貿易協定締結に自信を示しました。しかし、8月1日の関税発動は厳格な期限であると強調しています。ロイター通信が報じました。
CBSのインタビューでラトニック長官は、EUの交渉担当者と電話協議を行った結果、合意の余地は十分にあると指摘。「合意に達すると確信している」と述べました。
トランプ大統領の関税発動表明
トランプ大統領は今月12日、EUとメキシコからの輸入品に対し、8月1日から30%の関税を課すと表明しました。これに対し、ラトニック長官は「8月1日以降、各国が米国と協議することを妨げるものはないが、彼らは8月1日から関税の支払いを始めることになる」と述べ、期限の厳格さを強調しました。
USMCA再交渉の可能性
また、トランプ大統領が1期目に締結した米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の再交渉を行うとの見通しも示しました。「大統領は間違いなくUSMCAの再交渉をすると思うが、1年後のことだ」と語りました。
以前には、日本の資金提案が米国の貿易合意の決め手になったとベッセント米財務長官が語るなど、トランプ政権下での貿易交渉は複雑な様相を呈しています。ラトニック長官は、日本との合意がEUにとってモデルになる可能性も示唆しました。
- EUとの貿易交渉の行方に注目が集まる
- 8月1日の関税発動は現実味を帯びている
- USMCA再交渉の可能性も浮上