ベテラン俳優の三田村邦彦さん(71歳)が、俳優、男優、女優という肩書きの呼称について自身のX(旧Twitter)で持論を展開し、話題を呼んでいます。「なぜ男優、女優の呼称がダメなのかわからない」と疑問を呈し、ネット上で様々な意見が飛び交っています。
「男優」「女優」呼称への違和感
三田村さんは、「日本の男優、女優と言い方をやめ、総称として俳優に」という風潮に対し、「英語に詳しくないですが、俳優、男優をactor 女優をactress」と英語の例を挙げ、なぜ日本の伝統的な呼称が否定されるのか理解できないと訴えました。さらに、「そのうち、男、女との言い方もダメで、『人』『人間』と言わないといけなくなる??」と、言葉狩りのような状況に発展する可能性も危惧しています。
ネット上の反応は賛否両論
この投稿に対し、ネットユーザーからは「賞では主演男優賞、主演女優賞と言いますよね」「同意します」「これからも俳優、女優と言いたいです」「俳優、女優がしっくりきます」「女優という響きが好きです」など、三田村さんの意見に賛同する声が多く寄せられています。一方で、「俳優で統一する方がジェンダーレスで良い」といった意見も存在し、議論は活発化しています。
過去にも同様の議論が
女優という肩書きについては、過去にも室井滋さんが「女優でいいじゃんって思います。私は。今さら俳優って言われてもなぁと思うし。女優のほうが、女が優しいって書いて、響きもいいじゃん」と発言するなど、度々議論の対象となっています。土屋太鳳さんも自身のインスタグラムで、女優という言葉を使わず俳優や役者という言葉が選ばれることが多い現状に触れ、女性だからこその演技、表現があることを語っています。
多様な意見を受け止める社会へ
今回の三田村さんの発言は、言葉の持つ意味や響き、そして多様性を尊重することの重要性を改めて考えさせられるきっかけとなりました。社会の変化とともに言葉も変化していくものですが、それぞれの言葉が持つ歴史や文化的な背景を理解し、尊重することが大切です。