福島町で再び…人食いヒグマの恐怖
北海道福島町で、新聞配達員の男性がヒグマに襲われ死亡した事件から数日。北海道立総合研究機構(道総研)は、衝撃的な事実を発表しました。現場周辺で採取されたクマの体毛のDNA鑑定の結果、4年前に町内で発生した70代女性の死亡事故を引き起こしたクマと、同一の個体である可能性が極めて高いことが判明したのです。
この事実は、福島町に大きな衝撃を与えています。4年前の事故後、町は警戒を強めていたものの、ヒグマは再び現れ、そして今回、痛ましい事件が起きてしまいました。
DNA鑑定で判明した驚愕の事実
道総研の発表によると、今回の鑑定で、4年前の2021年7月に福島町白符で発生した死亡事故で採取されたヒグマの体毛と、今回の事件現場で採取された体毛が一致。いずれも同じ1頭のオスの個体である可能性が高いとのことです。
当時、77歳の女性が畑に向かう途中でヒグマに襲われ死亡。現場には草がかけられ、ヒグマの体毛が残されていたことから、ヒグマによる襲撃と断定されました。
今後の対策は?
現在、町は警戒を強めるとともに、駆除されたクマが同一個体であるかのDNA鑑定を進めています。結果は19日以降に判明する見込みです。
専門家は、過去の事故で「人を食料として認識しているとなると今後も人を襲うおそれがある」と指摘しており、今回の結果を受け、さらなる警戒と対策が求められます。住民への注意喚起はもちろん、ヒグマの生態調査や、侵入を防ぐための対策など、総合的な対策が必要です。
福島町では、今回の事件を受け、より一層の警戒態勢を敷き、住民の安全確保に努めています。今後の情報に注目が集まります。