日産自動車、追浜工場の生産終了を発表
日産自動車は本日、神奈川県横須賀市にある主力拠点の一つ、追浜工場での車両生産を2027年度末に終了すると発表しました。この決定は、同社の経営再建の一環として行われるもので、自動車業界に大きな波紋を呼んでいます。
生産は日産九州へ移管
追浜工場での車両生産は、福岡県苅田町にある日産九州に移管されます。しかし、研究所、衝突試験場、追浜専用ふ頭などの事業は、引き続き追浜工場で継続される予定です。
従業員の雇用は?
追浜工場には約3900人(2024年10月末時点)の従業員が勤務しており、2027年度末までは同工場での勤務が継続されます。その後の雇用については、今後方針が決定され次第、発表されるとのことです。
効率化とコスト削減が目的
日産自動車のイバン・エスピノーサ社長は、「今回の決定は簡単なものではなかったが、現状の課題を克服し、持続可能な未来を築くための重要な一歩だと信じている」とコメントしています。日産は、生産能力やコスト競争力などの観点から、生産の移管と統合が最も効率的であると判断しました。
追浜工場の歴史と現状
追浜工場は1961年に操業を開始した主力工場で、現在は「ノート」などを生産しています。年間の生産能力は24万台ですが、調査会社マークラインズによると、2024年の稼働率は4割にとどまっており、損益分岐点とされる8割を大きく下回っていました。
- 1961年操業開始
- 現在の主な生産車種:「ノート」
- 年間生産能力:24万台
- 2024年稼働率:4割
今後の追浜工場の活用方法については、最適な方法を検討していくとしています。