アメリカで麻疹(はしか)感染が急増!過去33年間で最多の症例数
アメリカ疾病対策センター(CDC)の最新データによると、アメリカ国内で麻疹(はしか)の感染が急拡大しており、今年に入ってからの感染者数は1288人に達しました。これは過去33年間で最多の症例数であり、公衆衛生上の深刻な懸念を引き起こしています。
2000年に世界保健機関(WHO)がアメリカにおける麻疹の根絶を宣言しましたが、今回の感染拡大により、その根絶状態がほぼ失われたとCDCは警告しています。麻疹は非常に感染力が強く、ワクチン接種によって予防可能な疾患ですが、未接種者の間で急速に感染が広がっています。
感染拡大の背景と要因
- ワクチン未接種者の増加: 感染者の9割以上がワクチン未接種者であるか、接種状況が不明です。
- ワクチン忌避: 一部の地域ではワクチン接種に対する抵抗感が強く、特に宗教的な理由や誤った情報に基づいた忌避が蔓延しています。
- 感染力の高さ: 麻疹は空気感染するため、感染者が一人いるだけで、免疫のない人々に容易に感染が広がります。
地域別の感染状況
テキサス州が最も感染者数が多く、700件以上の症例が報告されています。カンザス州やニューメキシコ州でも数十件の感染が確認されており、感染は全米38州に及んでいます。
日本への影響と対策
アメリカでの麻疹流行は、日本を含む他の国々にも影響を与える可能性があります。海外旅行や国際交流を通じてウイルスが持ち込まれるリスクがあるため、注意が必要です。日本国内でも、定期的なワクチン接種を徹底し、感染予防に努めることが重要です。
麻疹の症状と予防
麻疹の主な症状は、発熱、咳、鼻水、目の充血、発疹などです。重症化すると肺炎や脳炎を引き起こすこともあります。ワクチン接種は麻疹の最も有効な予防法であり、定期接種を受けることが推奨されます。
麻疹の感染拡大を防ぐためには、一人ひとりが正しい知識を持ち、ワクチン接種を積極的に行うことが不可欠です。最新の情報に注意し、適切な予防策を講じましょう。