ラグビー日本代表が、リポビタンDチャレンジカップ2025でウェールズ代表を24-19で下し、エディ・ジョーンズヘッドコーチ(HC)の解任ムードを一旦沈静化させました。北九州市のミクニワールドスタジアム北九州で行われたこの試合は、酷暑の中、手に汗握る展開となりました。
エディHC、崖っぷちからの生還
昨年は結果が出ず、解任論も囁かれていたエディHC。マオリ・オールブラックス戦での大敗を受け、ウェールズ戦はまさに正念場でした。元日本代表SO田村優も「勝って次につながる試合にしてほしい」と語るほど、重要な一戦でした。
SNS上では「エディー解任論」と関連付けた意見も多く見られましたが、勝利によってひとまずその声は収まりました。李承信選手が試合後のインタビューで「エディーにとってすごい大事な試合だったので」と語ったことからも、チーム全体のプレッシャーが窺えます。
歴史的金星、2013年の再現か
猛暑の中でのデーゲームという状況が、2013年に歴史的金星を挙げたウェールズ戦と重なると、エディHCは6月の菅平合宿で「運命的なものを感じる」と語っていました。その言葉通り、日本代表はアタックとキックをバランスよく使い分け、SO李承信を中心にゲームを組み立て、見事勝利を掴み取りました。
前代未聞の珍事も発生
試合前には、リーチ・マイケル選手が投げたコインが溝に落ちてしまうという珍事も発生。ウェールズ主将も困惑する中、審判が溝からコインの表裏を判断するという前代未聞の事態となりました。このハプニングも、試合の話題性を高める一因となりました。
リーチ・マイケルの存在感
キャプテンのリーチ・マイケル選手は、「この試合の大切さは一人ひとりがわかっていた」とコメント。チームを鼓舞し、勝利に導きました。
日本代表は、12日に神戸で再びウェールズ代表と対戦します。強豪相手に連勝を飾り、エディHCの真価を示すことができるのか、注目が集まります。