トカラ列島近海地震: 悪石島で震度6弱!今後の長期化も?備えを急げ!

悪石島を襲った震度6弱の地震、島民の不安

7月3日午後4時13分頃、鹿児島県・トカラ列島近海を震源とする地震が発生し、十島村の悪石島で震度6弱を観測しました。突然の強い揺れに、島民からは「腰が抜けそうになった」「電柱が倒れるかと思った」といった声が上がっています。村は島民76人の無事を確認しましたが、初めて経験する震度6弱の揺れに、島民の不安は高まっています。

島外避難開始、長期化の恐れも

十島村は、希望する住民の島外避難を決定し、避難先として鹿児島市の宿泊施設を確保しています。悪石島の一部住民はすでに島外避難を開始しており、鹿児島市に到着しています。しかし、島には牛を飼っている農家など、避難したくても避難できない人もいます。地震がいつまで続くか分からない状況は、島民にとって大きな苦痛となっています。

政府地震調査委員会の見解: マグマ活動が原因か?

政府の地震調査委員会は、トカラ列島近海で続く活発な地震活動について臨時会合を開き、平田直委員長は「マグマによる活動が地震を起きやすくしているのではないか」との見解を示しました。また、活動がさらに長期化するおそれがあるとして、揺れへの備えを呼びかけています。過去の事例から、一旦静かになってもその後活発化する可能性もあるため、十分な注意が必要です。

地殻変動も観測

地殻変動のデータを分析した結果、悪石島から南西におよそ50キロ離れた宝島では、2日の午前中から3日の午前中にかけて南へおよそ4センチ移動していたことがわかりました。この地殻変動の間に、付近ではマグニチュード5.6の地震が起きており、地殻の動きが活発化していることが示唆されています。

島民の苦悩と今後の対策

悪石島の地震は、島民の生活に大きな影響を与えています。漁師の有川さんは、地震発生時に給油機に車がぶつかり、頭を打つ怪我をしました。防災無線で避難が呼びかけられ、多くの島民が学校のグラウンドに避難しました。しかし、「島外避難は困難」という声も上がっており、希望者のみが避難するという方針は、住民に決断を迫るものとなっています。

  • 地震への備えを万全に
  • 避難経路の確認
  • 非常用持ち出し袋の準備

今後の地震活動に注意し、十分な備えを行いましょう。

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