鹿児島空港の駐車場が慢性的な混雑に見舞われている問題を受け、その解決に向けた検討会が開催されました。国土交通省が羽田以外の地方空港でこのような検討会を開くのは初めてのことです。
深刻化する駐車場不足
鹿児島空港には約1600台分の駐車スペースがありますが、週末やゴールデンウィーク、年末年始などの繁忙期には慢性的な混雑が発生し、2024年度には年間83日も満車となる事態が発生しています。空港連絡バスの減便も混雑に拍車をかけていると考えられています。
混雑緩和に向けた検討
今回の検討会では、大阪航空局、鹿児島県、空港ビルディングの担当者らが集まり、混雑の原因分析や対策について議論されました。長期的な対策としては駐車場の立体化が検討されています。また、短期的な対策として、2025年秋の繁忙期までに駐車料金の見直しを行う方向で検討が進められる予定です。
料金変更が鍵?
国土交通省大阪航空局の担当者は、「他の空港では繁忙期と平時で料金が異なる事例があり、そうしたニーズが高まっている。短期的な対策としては料金が大きなポイントになる」と述べており、料金設定の見直しが混雑緩和の重要な要素となるとの見解を示しました。
今後の展望
検討会は今後も月1回程度の頻度で開催され、具体的な対策について議論が重ねられる予定です。利用者の利便性向上と混雑緩和の両立を目指し、より快適な空港利用環境の実現が期待されます。
- 駐車場の立体化
- 繁忙期の駐車料金の見直し
- 空港連絡バスの増便