トカラ列島近海でM5.1の地震発生、悪石島で震度5弱を観測
本日6月30日午後6時33分頃、鹿児島県トカラ列島近海を震源とする地震が発生し、十島村の悪石島で震度5弱を観測しました。地震の規模を示すマグニチュードは5.1と推定されています。気象庁によりますと、この地震による津波の心配はありません。
震度5弱を観測したのは悪石島で、震度2を諏訪之瀬島、小宝島、喜界島、震度1を奄美大島の瀬戸内町などで観測しました。
群発地震が活発化、住民は不安の声
トカラ列島近海では、今月21日から群発地震が活発になっており、30日午後8時までに震度1以上の地震が計683回も発生しています。過去の地震活動と比較しても、今回の地震回数は非常に多い状況です。
悪石島の住民からは「突き上げるような揺れがあり、その後は横揺れになって10秒ほど揺れました」「振り回されるような揺れで、かなり強く感じました。また次がくるのかと思うと不安」といった不安の声が上がっています。
気象庁が注意喚起
鹿児島地方気象台は、当分の間、震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。揺れの強かった地域では、落石やがけ崩れなどが起きやすくなっているため、十分な注意が必要です。
今後の備え
今回の地震を受け、改めて地震への備えを確認しましょう。非常用持ち出し袋の準備、家具の固定、ハザードマップの確認など、できることから対策を始めることが大切です。
- 非常用持ち出し袋の準備(水、食料、懐中電灯、ラジオ、救急セットなど)
- 家具の固定(転倒防止器具の設置)
- ハザードマップの確認(避難場所、避難経路の確認)
- 家族との連絡方法の確認
トカラ列島近海にお住まいの方はもちろん、全国どこでも地震は起こりえます。日頃から地震への備えを心がけ、万が一の事態に備えましょう。