フジテレビの清水賢治社長は19日、元タレントの中居正広氏に関連する一連の問題を受け、被害を受けた元フジテレビアナウンサーの女性Aさんに直接謝罪しました。また、同社の対応によって女性が受けた損害に対する補償を行うことで合意しました。
社長からの謝罪
清水社長は女性との面会で、今回の事案が「業務の延長線上」で起きたこと、フジテレビが人権救済のために必要な対応を適切に行えなかったこと、そして事案発生後の会社の対外発信によって精神的苦痛を与えてしまったことなどを謝罪しました。
合意内容の詳細
女性との間で締結された合意書には、SNSなどで行われる不当な攻撃や誹謗中傷から女性を守るための措置を講じること、そして女性がフジテレビや同社役職員から受けた経済的、精神的損害を補償することなどが盛り込まれています。
被害女性のコメント
女性は弁護士を通じて、「私が受けた被害は一生消えることはありませんが、会社からの謝罪を受け、合意をしたことを一つの区切りとして、新たな気持ちで生きていこうと思います。会社には、二度とこのような被害が起こらないように努力を続けてほしい」というコメントを発表しました。
フジテレビの今後の対応
フジテレビは「今後は女性とも協議・協力の上で、誹謗中傷などに対してさらに厳正に対処してまいります」と発表しています。
第三者委員会の報告
フジテレビと親会社が設置した第三者委員会は、今年3月末に公表した調査報告書で、元アナウンサーの女性が中居氏から性暴力の被害を受けたと認定しました。この報告を受け、フジテレビは今回の謝罪と補償に至りました。
再発防止への取り組み
今回の事態を受け、フジテレビは再発防止に向けた取り組みを強化していく方針です。二度とこのような被害が起こらないよう、社内体制の見直しや従業員への研修などを徹底していくことが求められます。