インド、ブータンとの国境を越える鉄道建設に5億ドル以上を投資
インドは、ブータンとの国境を越える重要な回廊を結ぶ鉄道建設に、5億4100万ドル(約850億円)以上を投資する計画を発表しました。この大規模なプロジェクトは、両国間の旅客輸送と貨物輸送を大幅に改善し、経済、文化、地域の統合を促進することを目的としています。
建設されるのは、コクラジャール~ゲレフ間の69kmの路線と、バナルハット~サムツェ間の20kmの路線です。これらの路線は、ブータンの次期5カ年計画を支援するインドの1000億ルピー(約1700億円)の開発パッケージの一部であり、インドが隣国との連携と経済協力を重視していることを示しています。
戦略的な重要性
ゲレフ回廊は、ブータンが計画している「マインドフルネス・シティ」を支援するために設計されています。この都市開発プロジェクトは、持続可能な観光とウェルネスを促進することを目的としています。一方、サムツェ路線は、ドロマイトやフェロシリコンなどの鉱物をインドに輸出するための重要な産業拠点として台頭しています。
インフラと技術的な詳細
コクラジャール~ゲレフ路線には、29の主要な橋、6つの駅、2つの高架橋が含まれます。建設には4年かかる見込みです。バナルハット~サムツェ路線は、全長が短く、3年以内に完成する予定です。どちらの路線も完全に電化され、160km/hのVande Bharat EMUsをサポートします。
- コクラジャール~ゲレフ路線: 69km
- バナルハット~サムツェ路線: 20km
これらの鉄道建設プロジェクトは、ブータンの経済発展を加速させ、インドとの貿易関係を強化する上で重要な役割を果たすと期待されています。