ニューヨーク・ヤンキースは、ボストン・レッドソックスとのア・リーグ・ワイルドカードシリーズ第2戦で、シーズンを賭けた大胆なラインナップ変更を行いました。第1戦で先発を外れたジャズ・チゾムJr.とベン・ライスが、右腕のブライアン・ベロを攻略するため、再び先発メンバーに名を連ねました。
第1戦では、レッドソックスの左腕ギャレット・クロシェット対策として、アーロン・ブーン監督はできる限り右打者を並べました。しかし、この戦略は功を奏さず、ヤンキースは1-3で敗北。チゾムとライスはベンチスタートとなり、ポール・ゴールドシュミットとアメド・ロサリオが出場しました。
チゾムは8回に守備固めで出場し、9回には満塁のチャンスで凡退。一方、ライスは試合に出場機会がありませんでした。ゴールドシュミットは2安打を記録しましたが、ロサリオは無安打に終わりました。
第2戦では、ライアン・マクマホンも先発に復帰。ホセ・カバレロに代わって三塁を守りました。ロサリオを三塁に、チゾムを二塁に配置することも可能でしたが、ブーン監督は異なる選択をしました。
ヤンキースはカルロス・ロドンを先発に立て、レッドソックスはブライアン・ベロを起用。ロドンはレギュラーシーズンで3度レッドソックスと対戦し、15.2回を投げて11安打10失点、12奪三振13四球という成績でした。一方、ベロはヤンキース戦で3試合に登板し、2勝1敗。19回を投げて11安打4失点、19奪三振を記録しました。
ヤンキースがポストシーズンに残るためには、ベロを早めに攻略する必要があります。第1戦では7安打を放ちましたが、そのうち3本は9回に生まれたものでした。チゾムの復帰は打線に勢いをもたらすでしょうか。注目の第2戦です。
チゾム、先発落ちに不満?
ジャズ・チゾムJr.は、ワイルドカードシリーズ第1戦で先発を外れたことに明らかに不満を感じていたようです。31本塁打31盗塁を記録し、MLB史上49人目の30-30クラブ入りを果たしたチゾムがベンチスタートとなったことは、多くのファンを驚かせました。
試合後、記者たちがチゾムにインタビューを試みましたが、彼はほとんど無視。ロッカールームで物を整理しながら、背を向けたまま取材に応じました。チゾムは、アーロン・ブーン監督から前夜に先発を外れることを伝えられたと語りました。「勝つためには何でもしなければならない。それが私の考えだ」と彼は渋々語りました。
先発を外れたことに驚いたかと聞かれると、「そう思う」と答えました。代わりに、アメド・ロサリオが二塁を守りました。
今後の展開
ヤンキースはレッドソックスとのワイルドカードシリーズ第2戦で、シーズンを賭けた戦いに臨みます。チゾムとライスの復帰が、チームに勝利をもたらすでしょうか。注目の試合展開から目が離せません。