凱旋門賞2025: 日本馬クロワデュノール、悲願達成へ!斉藤調教師が語る挑戦の背景

今年も凱旋門賞ウィークが近づいてきました。1969年のスピードシンボリ以来、延べ35頭の日本馬が挑戦し、過去最高の成績は2着が4回。いまだ見ぬ頂点を目指し、今年はクロワデュノールを含む3頭が挑みます。今年のダービー馬、クロワデュノール(牡3・斉藤崇)は、GⅢプランスドランジュ賞で前哨戦を終え、いよいよ本番を迎えます。斉藤崇史調教師に、ここに至るまでの道のりや思いを聞きました。

皐月賞の敗北が挑戦への扉を開いた

閉ざされた扉の先に、新たな扉が開く。初黒星となった皐月賞と、雪辱を果たした日本ダービー。デビュー前から大きな夢を抱かせてくれたクロワデュノールの3歳春は、まさにこの言葉がぴったりです。

「凱旋門賞に挑戦したい気持ちはありましたが、この馬で3冠を獲れると思っていたので、今年は無理だろうと思っていました。2冠を獲れば秋は菊花賞。しかし、3冠がなくなったことで菊花賞だけが選択肢ではなくなり、古馬とのGⅠはもちろん、選択肢のひとつとして凱旋門賞も…と思い、皐月賞が終わった時点でオーナーに登録させてくださいとお願いしました。クロワデュノール自身がダービーで結果を残し、そのことで挑戦させてもらえることが一番大きいです」と斉藤調教師は語ります。

3歳ダービー馬の挑戦は、キズナ(2013年4着)、マカヒキ(2016年14着)、ドウデュース(2022年19着)に続く4頭目。参戦決定にファンは沸きましたが、前哨戦の選択には驚かされました。

「史上最強」の日本馬トリオ、凱旋門賞で大願なるか

欧州競馬の最高峰、第104回凱旋門賞(仏GⅠ、パリロンシャン・芝2400メートル)が10月5日に迫っています。悲願の初優勝を目指す日本勢は今回、3頭が参戦。3頭ともフランスで前哨戦を勝って臨むのは過去に例がありません。過去、延べ35頭が挑戦して4度の2着が最高ですが、今回は地元フランスをはじめ、欧州でも日本馬への注目度は例年以上に高まっています。

今回の日本勢は日本ダービー優勝のクロワデュノール(栗東)に加え、有力馬が揃っています。果たして、日本馬悲願の凱旋門賞制覇はなるのでしょうか。10月5日のレースに注目が集まります。

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