世界的な建築家ザハ・ハディド氏が設計した淡江大橋。その橋桁がついに一本に繋がりました! 頼清徳総統も「台湾の誇り」と語るこの橋について、詳しく見ていきましょう。
淡江大橋とは?
淡江大橋は、新北市に建設中の全長920mの斜張橋です。淡水河の河口に位置し、淡水地区と八里地区を結びます。主塔の高さは211m、支間長は450mと、単主塔・非対称の斜張橋としては世界最長を誇ります。
開通後のメリット
- 周辺道路の混雑緩和
- 台北市、新北市中心部、桃園国際空港へのアクセス向上
- 両岸間の所要時間が約25分短縮
ザハ・ハディド氏の遺作
この橋は、2016年に亡くなったザハ・ハディド氏の遺作でもあります。ダンスカンパニー「クラウドゲート」のダンスから着想を得た、躍動的で美しいデザインが特徴です。
建設の難易度
淡江大橋は、そのデザイン性だけでなく、建設の難易度も非常に高いことで知られています。頼総統は、この橋の完成は台湾の粘り強さや努力の精神の表れだと語りました。
小樽JCTの珍しい工法
一方、日本では小樽JCTのフル化事業で、珍しい工法が採用されています。それは、橋桁を「秘密の小屋」で制作し、少しずつ押し出すというもの。狭いヤードで効率的に橋桁を建設するための工夫です。
「秘密の小屋」とは?
この小屋は、コンクリートの養生環境を作るためのものです。1ブロックあたり13mの橋桁を2週間で作り、ジャッキで押し出して橋脚に架けています。
このように、世界各地で様々な橋が建設されています。それぞれの橋には、技術やデザイン、そして人々の想いが込められています。