大相撲秋場所で、幕内力士・藤ノ川(ふじのかわ)の活躍が目覚ましい。父であり、元幕内力士の大碇(おおいかり)である甲山親方(かぶとやまおやかた)が、その将来の夢を熱く語った。
甲山親方、トークイベントで息子たちへの期待を語る
先日、相撲博物館で行われた親方トークイベントに甲山親方が出演。長男・藤ノ川の活躍ぶりと、次男・碇潟(いかりがた)、三男・斎藤夕剛(さいとうゆうごう)への期待を語った。参加者からの「息子さんたちにどんなことを期待しますか、どの地位までいけるか予想してください」という質問に対し、甲山親方は「長男はここまで順調に幕内まできました。引き続き、ケガのないように。本人も言ってますが、幕内で勝ち越しましたし、次は三役を目指して頑張ってもらいたい」と答えた。次男については「幕下3場所目ですけど、まず1つ目の目標は関取です。そこに上がれば、次の目標にステップアップしてもらいたい」と語った。
甲山親方の夢は兄弟同時幕内入り
さらに、甲山親方は「私の夢は三男が入って、幕内で同じ時期に活躍してくれたら、もう死んでもいいかな。死にたくはない(笑い)。しばらく活躍するところは見たいですね」と、3兄弟が同時に幕内で活躍する姿を見たいという夢を明かした。会場からは大きな拍手が送られた。
藤井アナとの決まり手裏話も披露
イベントでは、NHKアナウンサーとの「決まり手裏話」も飛び出した。甲山親方は本場所中、決まり手係を担当しており、アナウンサーとの見解の相違について語った。特に藤井康生アナウンサーとは意見が異なることがあり、「藤井さんとはなかなか合いませんよね」と直接伝えたこともあるという。知られざる内幕に、来場者は大いに沸いた。
舞の海氏も藤ノ川の度胸を絶賛
NHKで解説を務める舞の海秀平氏は、藤ノ川が横綱・豊昇龍(ほうしょうりゅう)との稽古で臆することなく向かっていく姿勢を絶賛。「突然、横綱に指名されるとひるむと思うんですけど藤ノ川は全くそういうところがないですね。向かっていきますね。本当に怖がらずに誰が相手でも向かっていくところが藤ノ川の魅力」と評した。
藤ノ川の今後の活躍から目が離せない。三役昇進、そして兄弟同時幕内入りという夢の実現に期待が高まる。