FOMC目前!ドル円相場に異変の兆候?
市場はFOMC(米連邦公開市場委員会)の動向に神経を尖らせています。最新の経済指標が、今後の金融政策に大きな影響を与える可能性があるからです。
昨日のドル円相場は、終値ベースで約0.2%下落しました。米国の8月消費者物価指数(CPI)は、ほぼ市場の予想通りでしたが、同時に発表された新規失業保険申請件数が、市場予想を大幅に上回り、2021年10月以来の高水準となりました。この結果を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)が年内に3回の利下げ(合計0.75%ポイント)を実施するとの見方が強まり、ドルが売られました。
労働市場の悪化を示すデータは、FRBの利下げ観測を強める要因となっています。市場関係者の間では、来週に迫ったFOMCで、利下げ幅が拡大(0.25%から0.50%)する可能性や、今後の利下げペースが加速する可能性を指摘する声も上がっています。
注目ポイント:ミシガン大学消費者態度指数
本日発表される米9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値も、重要な判断材料となります。特に、同指標に含まれる予想インフレ率が低下した場合、ドル売りが加速する可能性があるので注意が必要です。
ただし、米金利先物市場では、すでに年内の3回利下げが約90%織り込まれているため、急激な円高ドル安が進む可能性は低いと考えられます。現在の相場は、146円台では下値が堅く、147円台後半から148円台にかけては上値が重くなる展開が予想されます。
今後の展望
FOMCの結果と、今後の経済指標次第では、ドル円相場が大きく変動する可能性があります。投資家の皆様は、最新の情報を常にチェックし、慎重な判断を心がけてください。
NY外国為替市場では、アメリカの物価と労働市場に関する経済指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で利下げを再開するという見方が強まり、ドルがユーロや円などの主要通貨に対して下落しました。