長崎・熊本で記録的大雨、各地で被害
記録的な暑さの後に、秋雨前線の活動が活発化し、長崎県と熊本県を中心に記録的な大雨となっています。各地で土砂崩れや落雷による火災が発生しており、厳重な警戒が必要です。
長崎県:1時間に470回の落雷、火災も発生
長崎県では、午前5時から7時の間に約470回もの落雷が観測されました。南島原市では、6時間で平年9月1ヶ月分の1.5倍もの雨が降り、観測史上最大の雨量を記録しました。落雷による火災も発生しており、農機具などを保管する倉庫が炎上する被害も出ています。
熊本県:線状降水帯が発生、土砂崩れも
熊本県では、天草・芦北地方で線状降水帯が発生し、土砂崩れが発生しています。先月の記録的な大雨で大きな被害を受けた熊本県では、復旧作業の途中で再び大雨に見舞われ、住民からは不安の声が上がっています。
JR指宿枕崎線、運転再開
JR九州によると、大雨の影響で運転を見合わせていた指宿枕崎線の山川駅と枕崎駅の間は、午前8時25分に運転を再開しました。
今後の注意点
気象庁は、引き続き大雨や落雷、激しい突風に注意するよう呼びかけています。熊本県知事は、今後の市町村の避難指示などの情報に注意し、危険な場所には近づかないよう呼びかけました。
8月の大雨被害状況
8月10日からの記録的な大雨による農林水産業関連の被害額は799億円に拡大しました。農作物の被害に加え、農業機械や農地の被害が広がっています。県内では、この大雨による土砂崩れに巻き込まれるなどして4人が死亡、1人の安否が不明となっています。
今回の記録的な大雨により、長崎県と熊本県では甚大な被害が発生しています。今後の気象情報に注意し、安全な場所で過ごすようにしてください。