JERA、アラスカLNG調達へ!日本のエネルギー安全保障に貢献か?

JERA、アラスカ産LNG調達を本格検討!長期契約でエネルギー安定供給へ

日本最大の発電事業者であるJERAが、米アラスカ州で計画されている液化天然ガス(LNG)事業からの調達を本格的に検討していることが明らかになりました。グレンファーン社との間で、年間100万トン以上のLNGを20年以上にわたって調達する意向を示す文書に調印し、今後、詳細な条件交渉を進める見込みです。

このプロジェクトは、アラスカ州で進む総額6兆円を超える大規模なもので、天然ガスを約1300キロメートル離れた南部へパイプラインで輸送する計画です。米南部から日本への距離が比較的近いため、LNGの安定調達につながると期待されています。

エネルギー安全保障の強化

JERAにとって、アラスカLNGの調達は、エネルギー安全保障の強化に大きく貢献する可能性があります。現在、JERAのLNG調達先の約半分はオーストラリア産が占めていますが、調達先の分散を進めることで、リスクを軽減することができます。

転売の自由度と価格の課題

アラスカLNGは、需要に応じて他の企業に自由に転売できるというメリットがある一方、輸出には様々なインフラの建設が必要で購入価格が高くなる可能性も指摘されています。JERAは、プロジェクトの開発動向や契約条件などを慎重に検討し、購入するかどうかを最終判断する方針です。

東京ガスも米国LNG取引拡大を検討

東京ガスも米国とのLNG取引拡大を目指しており、複数の開発業者と協議を進めていることを明らかにしました。条件と価格次第では、LNG輸出プロジェクトへの出資も検討しているとのことです。

  • アラスカLNGプロジェクトは、日本のエネルギー安定供給に重要な役割を果たす可能性がある
  • JERAと東京ガスは、米国とのLNG取引を通じて、調達先の分散とエネルギー安全保障の強化を目指す

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